東二口文弥人形浄瑠璃・でくの舞を支える人々(2)
中堅で活動を支える同級生コンビ土井下さんと北出さんのインタビュー
土井下悟史さん
大学進学や就職で、一度は故郷を離れた二人が今でも、人形に携わっていられるのは
道下会長の存在が大きかったと口をそろえます。
北出昭夫さん
「でくの舞」を長年支えてきた道下会長はじめ先輩方とは親子ほどの年齢差。
そして、ゆとり世代と呼ばれる若手会員たちとも、異なる時代背景に育った
2人にとって「でくの舞」はどのような存在なのでしょうか
幼少期の思い出
リトルモウ
Q1.お二人とも、ものごころがついた時から身近に「でく」があったという環境ですよね。
土井下さん
酒呑童子
3、4年生になると、人形を持ってみたくて、仕方がなかったことを覚えています。
北出さん
中心は父や祖父の年代で、規制もあったので、舞台に女性や子供が上がることはできませんでした。
子供の頃から実際に人形を持つことや、教わることが難しい時代でした。
初舞台〜稽古について、
人形への思い
土井下さんは、演じていて特に好きな役柄はありますか。
阿古屋
でくの舞への思いと現状
そして、これから
現在も津幡に住みながら、保存会の活動に参加されているそうですが、やめようと考えたことはないのですか。
役に取り憑かれる面白さを知ったのは、30を前に、父が倒れこちらに戻って来てからです。一気に「でく」の世界に入り込みました。今も、母親が、東二口にいるので、不便はありません。冬はでくの定期公演もありますし、屋根雪を下しに実家に戻る機会も多いです。
20分〜30分人形を持って動き回るとふらふらになります。20〜30代であと3〜4人いてくれればと思います。
20代〜80代の人間が一緒にやれて、ワッハッハと笑える、そんな場所はどこにもない。あの場所こそ、最高の空間です。
※2017年に取材したものです。